テーマ:読書

鎌倉時代の随筆 鴨長明の「方丈記」

鎌倉時代の随筆 鴨長明の「方丈記」 『行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれ…

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賢者の贈り物 小さな篤志家

賢者の贈り物 小さな篤志家 アメリカの作家オー・ヘンリーの短編小説に「賢者の贈り物」という話がある。ある貧乏な夫婦がいて、彼らはクリスマスの日、妻は夫へのプレゼントを夫は妻へのプレゼントをなんとか選んで渡そうと考えていた。夫には祖父、父から譲り受けた懐中時計があったが、それはそまつな革紐につり下げられていた。妻には見事なブロンドの…

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若い人の支えの話

先日、東京は武蔵小金井で、地下アイドル活動をしていた、女子大生がファンの男に刺傷される事件が起きた。女子大生・冨田真由さんのtwitterやアメーバブログは、2016年5月29日の現在も公開されていて誰もが読める状態になっている。 ブログには、事件の当日の日付で、今夜9時に事件の現場となったライブ会場に出演する旨が詳細な地図入りで…

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8時だよ!全員集合の加藤茶さんのテレビで“タブー”という言葉を覚えた話。

8時だよ!全員集合の加藤茶さんのテレビで“タブー”という言葉を覚えた話。 1970年小学4年生の10歳くらいの時だったかな…。TBS系のドリフターズのバラエティ・コント番組「8時だよ!全員集合」を見ていた時のはなし…。 会場の舞台の照明を暗くして、ストリップ劇場の踊り子さんのマネをカトちゃんがやるコントがあった。ステージ上に…

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人間ダイナモのはなし

子供の頃にみたテレビや、映画や、漫画や、小説から受けた感動が、今のわたしをつくっている。12歳の小学六年生の時に想った、将来の夢は「人を感動させる物語を(作品)を作る人になりたい」だった。 無声映画時代に喜劇王となった、チャップリンの白黒映画をテレビで見て、彼が映像のスクリーンを通して伝えようとしているモノのを、そのシンプルな世界…

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もしも、ビブリオバトルに参加したら、じぶんが紹介したいと思う本は何かなと考える。

ビブリオバトルとは…。 「ビブリオバトラー」と呼ぶ発表者たちが、おもしろいと思う本の魅力を5分間で紹介しあう。「 読みたくなった」と思った聴衆の投票数で勝敗が決まる。 2007年に京都大学の研究室で始まり、広まった。「 ビブリオ」は「本」の意味で、「戦い」の「バトル」と合成した言葉で、知的書評合戦と呼ばれることもある。 高校ビブ…

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お酒飲みのパラドックス(矛盾)

お酒・アルコールを摂取すると顔が赤くなり、飲酒を受け付けない人は下戸(げこ)と呼ばれ、お酒に弱いという。反対に大量のお酒を飲むことを好む酒豪が、世の中にはある。80年代に雑誌のコラムで読んだ話に、「お酒に強いとは、お酒に弱いことである」というのがあった。同様に(ナーヴァス)=神経質であることは、実は神経が太いという話。 お酒を好む…

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アフロディーテ(愛と美の女神の話)

「清く、正しく、美しく」は日本の宝塚歌劇団のモットーであるそうだが、人間の美意識にまつわるお話。じぶんは若い頃、小説本が好きで、自衛隊へ決起を呼びかけに乗り込んで行って、割腹自殺を遂げた三島由紀夫(ボディービルにも通って自分の肉体美も鍛えていた)、老いをさらすことを厭ってガス自殺をしたノーベル文学賞作家の川端康成、芥川賞の芥川龍…

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今月買った文庫本「教科書で出会った名詩一〇〇」新潮文庫

新潮文庫百年記念アンソロジー(今月の新刊) 【新潮ことばの扉】教科書で出会った名詩一〇〇 石原千秋監修 新潮文庫編集部・編 中也、賢治、金子みすゞ…誰もが愛した名詩100篇が一冊に。 教室で心を震わせた、あの言葉をもう一度。 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ…。 ふるさあとは遠きにありて思うもの…。 こだま…

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人間万事、塞翁が馬の話

中国で、塞翁(さいおう)という老人が、馬を育てて暮らしていた。ある時、その飼っていた馬が逃げ出してしまう。老人が落胆していると、またある日、その逃げた馬が別のメスの馬を連れて戻ってくる。すると老人の息子が乗馬をたしなむようになる。だが息子はやがて落馬をして大けがを負ってしまう。ところが、国に戦争が起こる。大けがを負っていた息子は兵士にか…

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白樺派の文豪として知られる武者小路実篤が大正7年に始めた「新しき村」と“二項対立”

「新しき村」と、いうのが、今も宮崎県と埼玉県にあることをネット・サーフィンをしていて知った。「新しき村」とは、理想郷(ユートピア)を目指して作られた村のことだ。中国の言葉では桃源郷。西洋の言葉でユートピア、シャングリラ、黄金郷のエルドラドなんてのもある。 ユートピア(理想郷)は、この世には、元々あり得ないものだから、理想郷(ユート…

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スポーツ選手と読書 野村克也の「菜根譚」

野村克也の「菜根譚」宝島社 野村 克也 Amazonアソシエイト by 人生は、道を行くことだと言われる。スポーツ選手のその道を歩むストイックな精進には、道を極めようとする者の姿勢がみられる。 国民栄誉賞を受賞している、プロ野球の王貞治さんは、現役時代、メンタルの面で自分を鍛えるために読書をしたと言われる。当時、活躍さ…

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へたな人生論より徒然草

賢者の知恵が身につく“大人の古典”兼好法師の『徒然草』 世の中は、せちがらい。だから“身軽”に生きるのだ。両面から、物事を見よ。著者の荻野文子先生のことばです。有名な序文「つれづれなるままに…」で始まる、誰もが一度は触れたことのある古典文学の徒然草。隠遁者の説教じみた「無常観の書」と思われがちな書であるが、その実体は、合理的な思考…

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青春読書 沙菜子のおすすめ、星新一の文庫

自分が中学生の時(1973年~75年頃)、星新一のSFショート・ショートの文庫ブームがあった。学校で友人が、これは面白いからと「ボッコちゃん」を貸してくれた。読んだが、自分はいまいちピンとこなかった。 「おのぞみの結末」なんてタイトルは粋でカッコ良いと思うが、同様のショート・ショート(掌編小説集)をたくさん読もうと思う気にはならな…

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“意識高い系”と、「言い触らし団右衛門」の末路

言い触らし団右衛門 (中公文庫)中央公論社 司馬 遼太郎 Amazonアソシエイト by 歴史時代小説家の大家である、司馬遼太郎の著書に「言い触らし団右衛門」という短編集がある(中公文庫)。剣豪・宮本武蔵の諸国修行行脚の物語は、己の道を極める求道精神の美学を謳っているが、司馬さんのこの小説は、そのスピリットを裏返したら、どう…

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驕れる(おごれる)平家は久しからず。本当の負け組の道理

古典、「平家物語」の冒頭の一節… 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に(ひとえに)風の前の塵に同じ 人は驕った、その瞬間から没落して、負け組に転落をする。発展途上で競争に負…

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文章修行のための本。

『文章読本』丸谷才一 『日本語の作文技術』本多勝一 騙されたと思って、今更ながら自分、以上二冊の本をアマゾンで購入しようと思う。 どちらも文章書きの参考書としては、超有名な本だ。 『日本語の作文技術』本多勝一では、日本語の基本的な“てにをは”が解る。 『文章読本』丸谷才一では、味わいのある名文がどのようなものかが解…

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2013年本屋大賞 受賞本を勝手に予測する。

全国の書店員さんなどが選ぶ、一番売りたい本を投票で決める「本屋大賞」の今年のノミネート作11冊が現在発表になっている。大賞結果発表は4月9日(火)。 ノミネート作品11冊(五十音順) 海賊とよばれた男 上講談社 百田 尚樹 Amazonアソシエイト by きみはいい子 (一般書)ポプラ社 中脇 初…

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囲碁の三劫(サンコウ)と人間の営み(世相)を考える。

 囲碁は碁盤の目の中に、黒と白の石を二人の指し手が交互において、互いに相手の地を囲んで勝負をつけるテーブル・ゲームだ。相手の囲った陣地を、囲い返す時に、コウと呼ばれる石の並びが出来る。  コウ(劫)とは、未来永劫の「劫」から来ているその言葉の通り、取っては取られの繰り返しを永遠に続けることになる石の配置で、それを回避するためにわざ…

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童謡「森のくまさん」のこと

童謡さん『森のくまさん』の歌詞 子供の頃から自分が知っていた「森のくまさん」の歌。なんとなく気になったのでネットで(Googleでググって)調べてみた。Wikipediaの「森のくまさん(曲)」の解説を読んでなる程と思った。 曲の元々はアメリカ民謡。スカウト・ソング(=日本にも少年少女のボーイ・スカウトやガール・スカ…

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スタンダールの「恋愛論」、小説「赤と黒」

巨人の星の明子姉さんの話を先日このブログに書いたら、反響があった。アダルト画像のサイトからのリンクなどであった。(笑) ならばと、昔の文学少女だった自分が、次にお勧めするのは、高尚なフランス文学でどーだ。恋の“結晶作用”で有名なスタンダールの「恋愛論」。恋愛のワイルド感(野性味)、情熱(パッション)の果ての顛末を描くスタンダールの…

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葉隠(はがくれ)の武士道と、忍ぶビジネス

 小説家の三島由紀夫が自分の座右の書であると言い、入門・解説書も著している『葉隠』は、「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」の一節で有名な江戸時代前期に書かれた、佐賀鍋島藩・武士の教訓書である。    原書は、古文の読解力を必要とするので、自分には到底、手が出ないのだが、そのエッセンスが知りたくて、以下の二冊の文庫本を購入した。ちな…

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クリスマス・イブの豆知識

 クリスマス・イブの“イブ”とは、イブニングの意味で(夕刻から夜)のこと。  ユダヤ暦では、日没が日付の変わり目だったので、クリスマスは、12月24日の日没に始まって、12月25日の日没に終わるのだそうです。だから24日の夜は前夜祭というよりは、クリスマスそのものが始まった宵の時刻なのだそうだ。    冬至(12月22日頃)を…

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円覚寺さんのしおり

 今から十年程前に、北鎌倉の円覚寺さんに参拝にいった。当時NHKの大河ドラマで、「北条時宗」を放送していたこともあり、佛日庵にある時宗廟を参拝した。その時いただいた参拝のしおりがとても忘れ難く、家の台所の壁に貼り付けてある。上の写真がそれだ。    紙の表と裏に印刷が施されていて、表面は時宗廟の由来や彼の業績などをしたためた、佛…

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WINNIE-THE-POOH クマのプーさん

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))岩波書店 A.A.ミルン Amazonアソシエイト by    A.A.ミルンによって、1926年に書かれた「クマのプーさん」の童話は、ディズニーのキャラクターになったりして、日本人にはとても馴染みだ。ウィニー・ザ・プーという原題の意味は、何かなと自分なりに調べて、考察してみた。…

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心は良寛さん

 今から250年程前(1758年)越後の出雲崎(新潟県三島郡出雲崎町)に良寛(りょうかん)さんは生まれた。幼名は山本栄蔵。町名主の家の長男で、子供の頃は「論語びたり」と言われるほど学問に励んだ。将来家長になる立場として、17才で家の名主見習となるもそこで挫折を迎える。親の勧めで結婚をしていた妻とも半年で離縁となる。18才でひそかに家出を…

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ブロガー考

 少し古い話題だけど…(笑)先日、livedoor が企画した「ブログ奨学金」の2010年度、第一期奨学金受給者のブログが決定した。  こちらが5月に発表になっていた募集のニュース記事↓ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/26/news044.html  「ブロガーに最…

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吉川英治の「宮本武蔵」

 吉川英治の「宮本武蔵」は、昭和10年8月から昭和14年まで、朝日新聞に連載をされた新聞小説であった。冒頭には、映画のシーンでも有名な場面がまず登場する。関ヶ原の合戦に若干17歳の武蔵(たけぞう)は同郷の幼なじみの友又八と共に豊臣方(西軍)の兵として功名心に燃え槍一本をかついで参加した。  彼らは敗戦の落ち武者となり、紆余曲折の果…

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“ピアノの詩人”ショパン生誕200年

 先日ネット通販で、視覚障害者でありながら、新進気鋭の若手ピアニストである辻井伸行さんのCDを買った。「マイ・フェイヴァリット・ショパン」定価:3000円である。数々の国際コンクールなどで入賞、優勝を果たし、オーケストラとの演奏活動などもこなす辻井さんの“わたしのお気に入りのショパン”である。ドイツのスタジオで録音されたこのアルバムは彼…

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