WINNIE-THE-POOH クマのプーさん


クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))
岩波書店
A.A.ミルン


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 A.A.ミルンによって、1926年に書かれた「クマのプーさん」の童話は、ディズニーのキャラクターになったりして、日本人にはとても馴染みだ。ウィニー・ザ・プーという原題の意味は、何かなと自分なりに調べて、考察してみた。まず自分流に直訳してみると「その名もプーという名のウィニー」って感じになった。ミルンの小説のまえがきを読むとウィニーとは、当時ロンドンの動物園には、軍隊から園に贈られた子供に人気者の黒い小熊がいたそうで、そのクマの名前がウィニーだった。だから原題はその名もプーと言う名の熊さんってところだろう。
 
 次に「POOH」という単語を辞書で引いてみた。まずpooh!で間接詞、フーン!ヘン!などと、軽べつ・不信・いらだちなどを示す発声とある。pooh-poohで他動詞となって考えや案などを「あざける」とある。
 一説にはプーさんのぬいぐるみの持ち主である、登場人物クリストファー・ロビン少年の女の子友達が、動物園のウィニーを見て、フンとあざ笑ったことからなどというのもあるそうだ。ミルンのまえがきの最後に、コブタが登場して、「コプタは、プーより、ずっと教育があります。でも、プーは、気にしてなんかいません。頭のある人もある、ない人もある、と、プーは言います。それが世の中なのです。」とある。
 
 そんな訳で、クマのプーさんには深い哲学があるという人がある。
イギリスで話題になったベストセラー「クマのプーさんの哲学 [単行本] 」ジョン・T. ウィリアムズ (著), John Tyerman Williams (原著), 小田島 雄志 (翻訳), 小田島 則子 (翻訳)

クマのプーさんの哲学 (河出文庫)
河出書房新社
J・T・ウィリアムズ


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 ☆「クマのプーさんもくじ」
1.わたしたちが、クマのプーやミツバチとお友だちになり、さて、お話が始まります。
2.プーがお客にいって、動きがとれなくなるお話
3.プーとコブタが、狩りに出て、もう少しでモモンガーをつかまえるお話
4.イーヨーが、しっぽをなくし、プーが、しっぽを見つけるお話
5.コブタがゾゾに会うお話
6.イーヨーがお誕生日に、お祝をふたつもらうお話
7.カンガとルー坊が森にやってきて、コブタがおふろにはいるお話
8.クリストファー・ロビンが、テンケン隊をひきいて、北極(ノース・ポール)へいくお話
9.コブタが、ぜんぜん、水にかこまれるお話
10.クリストファー・ロビンが、プーの慰労会を開きます。そして、わたしたちは、“さよなら”いたします。

(石井桃子訳)
 
 どうも、クマのプーさんは、頭の悪い、間抜けなクマってことなのらしいが、自分は、第9話の“こざかしい”印象の“コブタ”の住む家が、多水で囲まれて、難儀した時に、プーさんとクリストファー・ロビンとで、雨傘を逆さにして水に浮かべ、それに乗って助けに行く場面を読んで、とても頭の良い人の隣人愛の様なものを感じて、感動したことがある。
 
 日本のノーベル賞作家の大江健三郎さんには、障害のある息子さんがあって、彼の事をイーヨーと呼んで小説の中に書いているお話がある。イーヨーとは、クマのプーさんの中の登場人物で、年をとった灰色のロバのことだ。ちょっといつも鬱々した印象があって、そして壊れていたりする。
 
 英語で知恵者の意味があるフクロウがそのイーヨーのしっぽを何故かうばって持っていて、家の呼び鈴のヒモにしていたり、モモンガーを捜して堂々巡りして歩いた足跡は、自分のモノであったり、カンガとルー坊の様に新しくやってきた家族達との付き合い方など、人が自分らしくゆったりと、ゆとりを持って、或いは人間らしく生きるための、ちょっとしたヒントなり、シチュエーションなりが、小説「クマのプーさん」の中にはある。

タオのプーさん
平河出版社
ベンジャミン・ホフ


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クマのプーさん心のなぞなぞ
河出書房新社
ジョン・T. ウィリアムズ


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