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zoom RSS 『アリババと四十人の盗賊』と オープン・セサミ

<<   作成日時 : 2015/02/25 15:56   >>

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少し前、イスラム国の人質事件が日本で話題になっていたが、これはその周辺の国々に伝わる伝承物語「アラビアン・ナイト」(=千夜一夜物語)の中のお話。

昔、アラビアのある街にアリババという男がいた。三頭のロバを連れて山へ薪や芝を集めに行っては、街でそれを売って暮らしていた。或る日のこといつものように山へ行くと、突然、遠くからたくさんの馬の蹄の音がする。不安に思ったアリババはロバを草むらの陰に隠し、自分は高い木の上に登って身を隠した。やって来たのは四十人の盗賊達であった。

四十人の盗賊の首領が馬から降り、岩に向かって「ごま(胡麻)よ、開け」と叫ぶと大きな岩がするすると動いて大きな洞窟が現れた。盗賊達は奪ってきた金銀財宝の袋を担ぐと洞窟の中へ入って行った。しばらくして盗賊達が出てくると今度は「閉じよ、胡麻」と叫んだ。岩は動き、その繋ぎ目さえ解らないほどに元へ戻った。そして四十人の盗賊はまた馬に乗って、次の獲物を探しにその場を走り去っていった。

一部始終を見ていたアリババは、木から降り、盗賊の首領がいった謎の言葉「ごま(胡麻)よ、開け」を自分も岩に向かって呟いてみた。果たして岩は動き、洞窟が開いた。アリババは、盗賊達の盗んで貯めてある財宝のうち、金貨の袋を三つ選びそれぞれをロバの背に乗せて家に帰った。

アリババは家に帰り、事の一部始終を妻に話すと、大量の金貨を隠すための穴を掘り始めた。その時、妻は一体、この金貨はどれくらいあるのか量りたいと言い出した。そこで裕福な暮らしをしているアリババの兄カシムの家に升を借りに行った。カシムの妻は、強欲な女だった。一体、貧乏人のアリババが何を升で量る程の物を持っているのかを知りたくて、貸してやる升の裏に油を塗った。果たして戻って来た升の裏には小麦や穀物などではなく、金貨が1枚張り付いていた。話を聞いた夫のカシムは、アリババの家に駆けつけ、どうしたのかと問い詰めた。正直者のアリババは全てを話した。

兄のカシムは今度は自分もと、10頭のロバを引き連れて、くだんの洞窟へ行った。洞窟は開き、カシムはそこに置かれた莫大な量の財宝を目にした。こんなにたくさんでは運びきれない。その途端、カシムは呪文の言葉を忘れてしまい洞窟に閉じ込められてしまった。果たしてそこへ盗賊達が帰って来て、兄カシムは身体をバラバラにされて殺されてしまう。アリババは兄を捜しに洞窟へ行くと変わり果てた兄を見つける。すでに3袋の金貨をアリババは持ち出している。兄を弔わなくてはと思い、遺体を家に持って帰った。

兄カシムの失踪、急死を怪しまれてはならない。アリババの家にはマルジャーナという使用人の娘がいた。彼女の機転で、アリババは兄の葬式を出すことにする。マルジャーナは、街の外れの靴屋の老人を訪ね、金貨を握らせ、目隠しをして家に連れてきて、カシムの遺体を縫わせてしまい。カシムは病気で死んだとされた。

一方、黙っていないのは盗賊達であった。洞窟の秘密を知られ、財宝を横取りされていることに腹を立てた盗賊は、一計を考えた。僧侶に成りすました盗賊の一味が街へ来て、最近変わった事があった家はないかと聞いて回った。ついにはくだんの靴屋の老人を見つけ出し、遺体を縫合した家の話を聞き出してしまう。ロバの糞の臭いのする家だったと言われ、盗賊はアリババの家のドアに、×印を付けて帰った。しかし、その時、その不吉なしるしに気づいたマルジャーナは近所のすべての家に×印を付けて回った。

果たして、盗賊の首領は油売りの商人に化けて、街へやって来た。38個の油の入った甕(かめ)を馬の両脇に乗せて、首領はお供の手下二人とアリババの家の近くに商隊の休憩のフリをして、夜になるのを待った。38個の甕(かめ)を運ぶ豪商油売りの様子を丁度、ランプの油を切らしたマルジャーナは見に行った。甕の蓋をそっとはずしてマルジャーナは驚愕した。甕の中には武装した盗賊が37人それぞれ一人ずつ入って隠れていたのだった。そして最後の38個目の甕の中にだけ油が入っていた。「お頭、襲撃の出番ですか」と甕の中の盗賊が言ったので、マルジャーナは声色を使ってまだだと言った。マルジャーナは油の入った甕を家に運び、ぐらぐらに熱した。そして37個の盗賊の入った甕の中に注いで行った。こうして、37人の盗賊は声も立てずにみんな死んでしまい、首領と一緒にいた手下はおそろしくなりどこかへ行ってしまった。

マルジャーナとアリババの息子の結婚が決まり、一家はつつがなく暮らして、しばらくの時が過ぎた。最近、市場に店を出したハッグ・フサインという男とアリババは親しくなった。アリババはアリババ家の夕食にフサインを招待しようと思った。フサインは私は塩で味付けされた料理が苦手でなどと言って、最初は遠慮していたが、人の良いアリババがそれでは塩の調味料をまったく使わない料理を作らせましょうというと、フサインはアリババの家にやって来た。
夕食の宴もたけなわとなった頃、マルジャーナが剣舞の踊りを見せると言って一同の前に現れた。そして彼女は踊りの手に持っていた剣で、フサインの心臓めがけて突き刺した。フサインは絶命した。果たしてフサインの素性をあらためると、それが盗賊の首領であることが解った。

善良なる、父=(ババの意味)アリババとその家族はこうして、すべての街々から奪われた金銀財宝を住民のために取り戻し、みな健やかに暮らした。

艱難辛苦の末に、マルジャーナという女性の機転もあって、正義の扉は開かれたのである。“オープン・セサミ”。私は米国の子供向け教育番組に「セサミ・ストリート」というのがあったことを思い出す。“人種のるつぼ”という宿命を背負ったアメリカらしい番組であるとも思う。人間の知力は、神様から授かったものであろう。大切にしたい。


アリババと40人の盗賊 (児童図書館・絵本の部屋)
評論社
清水 達也


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