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zoom RSS 孤独と孤高のおはなし Festina lente =フェスティーナ・レンテ (悠々とゆっくり急げ)

<<   作成日時 : 2013/07/18 11:50   >>

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思春期を経て、青年期の入り口で孤独を感じることは、誰にでもよくあることだ。孤独感の度が強すぎると、よく精神の病にもなります。

じぶんは、若い頃、“孤高を気取って生きる”って言葉を信じていたことがあったが、52歳の現在ではなんて青臭くて、バカな考えだったのだろうと思う。

若いと自分自身の値打ち、価値にこだわりを持つ。自分が価値ある姿になろうとする。価値のあるモノを手に入れようともがく。

「価値」とは、読んで字のごとく「あたい(価)(値)」のことだ。値は相対的なメジャーで測定したりする。相対的なものさしとは、すなわち他人と比べることにもなる。他人に認められて評価を受けることを意味する。

若い人は結果にこだわるが、人生長くやっていると、価値があるのは結果ではなく、結果に至るまでの道程、ディテールに人生の意味があることに気づく。
結果はただの事実にすぎない。

人生の最大最後の結果は、天から寿命をまっとうして死を授かることだ。だから人生はその歩みの道程そのものに、意味や価値があるのです。

“自分”とは、自ら(みずから)の取り分って意味もある。若い人は自分が貰える私の取り分が気になって仕方がない。明日も明後日も、その先も、価値のある人生の取り分が欲しいと思って、走ることをやめない。

走ることに疲れたら、歩みなさい。たまには休みなさい。Festina lente(フェスティーナ・レンテ)というラテン語の格言がある。悠々とゆっくり急げという意味だ。

寓話のウサギとカメの徒競走の話があるが、駆け足に自信のあるウサギがゴールの手前で、驕りをみせて寝てしまい。最後は鈍足ながら着実に歩を進めたカメが先に人生のゴールを手に入れる。

結果はいずれ、おとずれる。Festina lenteは、ローマ皇帝アウグストゥスの座右の銘の一つで、大臣な成熟した大人のすべき人生の道のことでもあります。

悠々とゆっくり人生を歩んで、確実な結果(必ずおとずれる人生の急ぎの用、すべきこと)を行いなさい。手に入れなさいということです。

人生の意味や価値は、その道程にあるのだから、招いた結果を憂いたり、不安に思っても仕方のないことなのです。それよりも、歩む道のりに、やりがいや生きがいを探すことの方が人生有益です。

自身が保持する価値ではなく、他人の(為 ため)に為する行為が、ひいては自分に返ってきて人生の大きな意味になるのです。自分自身が保持するための価値にこだわることをお止めなさい。そしたら、世間が広く大きく、深く見えるようになります。

若い人には、所得が少ない。己の身が小さいから、もっとたくさんのモノを得ようと思うのでしょう。残りの人生が長い時間あると(永遠)を夢想するようなところがあるのでしょう。

100年もしないうちに自分の人生の結果は、いずれ出るのです。己一人にこだわっては、生きていけなくなりますよ。無人島に漂着したロビンソン・クルーソーにも実は、最後に隣人がいたのです。

愛することと、愛されることの孤独は、自分独りだけでは、どうすることも出来ない。隣人と分け合うことから、始まるのです。隣人をペットに求める人もいます。隣人を世界平和への願いに求める人もいます。幼なじみの初恋の少女にいつまでも求め続ける人もいるでしょう。でも。それはやがて老います。

愛は惜しみなく奪うものでもなく、与えるものでもなく。愛とは隣人と分け合うものです。孤高で一人勝ちするのではなく。自分の愚行を隣人に慰めて貰えるような、或いは隣人を思いやる様な、分かち合う生き方をどうかして下さい。

Festina lente (悠々とゆっくり急げ)

人のご縁なんてものは、人生を誠実にひたむきに生きていたなら、自然とやがておのずと訪れてくるものです。good luck!

ゆっくり急ぐ
毎日新聞社
外山 滋比古


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Festina lenteは、開高健の著書から知りました。

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内 容 ニックネーム/日時
東北の大震災・大津波がありましたが、寓話に大火事が起こって、地面に掘ったシェルターの穴に、たった一人しか入れない。たった一人しか生き残れないと解った時、自分は、愛する恋人を助けますか?自分が生き残る道を選びますかというのがあって。こういう場合、母と子の親子愛なら、母が子を助けるでしょう。無償の愛です。

第二次世界大戦中のナチス・ドイツで、ユダヤ人虐殺のガス室の処刑に、あるユダヤ人家族を助けるために、身代わりで自分をガス室へ送ってくれと言ったコルベ神父という人がいました。自身が結核を患っていたこともあるのですが、少しでも尊いたくさんの人の命が失われるのを、防ごうとしたのです。

日本の月のウサギの寓話(良寛和尚などの書物参照)なども、自分ではなく他者を想って生きた人の尊い話だ。己一人の身の保身にこだわりすぎることは、帰って人を危なくします。
捨てる神あれば拾う神あり。負けて立つ瀬を得る人生もこの世にはありますよね。
アリス
2013/07/18 12:27
“急がばまわれ”という日本の諺もあります。確実にそこへ到達したいのなら、あえて遠回りをしなさいというものです。

ずいぶんと、遠回りな人生を歩いてきましたが、結果、それが身(実)になったと思います。
カメ
2013/09/17 15:38

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